オンライン秘書としてフリーランスになる方法

オンライン秘書としてフリーランスになるために必要な準備、案件の獲得方法、収入の目安、料金設定、契約や税金の注意点、ならびに、フリーランスとして活動する前に確認したいポイントをお伝えしていきます。

オンライン秘書として働き始めると、将来的にフリーランスとして独立したいと考える方もいらっしゃるかと思います。ただ、どのように継続的に案件を獲得するのか、安定した収入を得られるのかなど、独立するにあたっての不安もありますよね。

そんな時は、フリーランスになることを急ぐことはおすすめしません。不安を不安のままにせず、あなたが提供する業務や料金をひとつずつ決めていき、継続案件を確保したうえで、フリーランスになるかどうかの判断をしても遅くはないからです。

オンライン秘書は、パソコンとインターネット環境があれば始められます。でも、「始められること」と「フリーランスとして生活できること」は別です。スキルがあるから安定するというわけではありません。この記事では、仕事を継続して受けられる状態をつくるために必要な準備をお伝えしていきます。

オンライン秘書はフリーランスとして働ける?

オンライン秘書は、どこかの企業に所属して働く方法に加えて、企業などに雇用されず、個人で業務を請け負うフリーランスとして働くことも可能です。一般的な事務経験やパソコンスキルを活かしやすく、在宅でも始めやすい仕事です。

主な業務には、スケジュール管理、メール対応、資料作成、データ入力、請求書の発行などがあります。他にも、経理、人事、Webサイトの更新やSNS運用など、専門的な業務を任される場合もあります。

ただフリーランスの場合は、会社員とは違い、仕事が自動的に用意されるわけではありません。営業、契約、請求、納税まで自分で管理する必要があります。自由な働き方だけを見るのではなく、事業を運営する立場になることも理解しておきたいですね。

オンライン秘書として独立するまでの5つの手順

フリーランスとして独立するまでの手順は、大きく分けて5つ。仕事環境の整備、業務内容の決定、実績の準備、料金と契約条件の設定、継続案件の確保です。準備を一つずつ進めることで、独立後の収入が途切れるリスクを抑えやすくなります。

仕事環境を整える

オンライン秘書として、またフリーランスとしてお仕事を進めるにあたっては、安定した通信環境や業務用パソコンに加えて、オンライン会議、ファイル共有、パスワード管理などに必要なツールを用意しましょう。顧客情報を扱うため、セキュリティ対策も欠かせません。すべてを無料ツールだけで済ませようとするのではなく、業務効率やセキュリティを考えて、必要に応じて有料サービスも検討しましょう。仕事環境の整備は、オンライン秘書として活動する土台になります。必要なものには、適切に費用をかけることも大切です

提供する業務と分野を決める

仕事環境が整ったら、次は、どのような業務を誰に提供するのかを決めます。「事務作業なら何でもできます」では、依頼する側が具体的な活用場面を想定しにくいからです。

例えば、営業事務の経験がある方なら、見積書の作成や顧客管理を、経理経験があれば、請求書発行や入出金管理などを打ち出せますね。

オンライン秘書として仕事を始めるなら、まず資格を増やしたほうがいいですか?と質問を受けることがありますが、私はそれは違うと思っています。資格はなくても実際に業務を担った経験がある人の方が、取引先とのやり取りをスムーズに進められることが多いからです。ですから、まずやるべきことは、実務経験や得意な作業を整理することであり、誰のどのような負担を減らせるのかを明確にすることなんです。

実績とポートフォリオを用意する

お仕事の取り方は色々ありますが、応募型の案件を利用するかどうかにかかわらず、対応できる業務やあなたの実績・経験が伝わるポートフォリオを用意しましょう。もし、公開できる実績がない場合は、個人情報や社外秘を含まないサンプルを作成しても構いません。

プロフィールには、これまでの職歴、対応できる業務、使用できるツール、稼働時間を記載します。資料作成の見本や業務改善の事例があれば、より対応力を具体的に伝えられますね。

なお、勤務先で作成した資料や顧客情報を、許可なく掲載してはいけません。実績を紹介するときは、守秘義務に反していないか確認しましょう。

料金と業務範囲を決める

料金は、時給制、月額制、業務ごとの固定料金などがあります。最初から一つに絞らず、業務内容に合わせて使い分けても問題ありません。

私は、時間数が変動しやすい業務なら時給制、毎月ある程度決まった業務なら月額制が設定しやすいと考えています。資料作成やデータ整理など、完了条件が明確な業務は固定料金にしたほうがいいかもしれません。

契約前には、業務範囲、納期、修正回数、連絡方法、報酬額、支払期日を決めます。追加業務の扱いも明記しておくと、「契約外の作業が少しずつ増える」といった問題を防ぎやすくなります。

継続案件を確保してから独立を判断する

フリーランスとして独立するにあたって、毎月の売上が見込める継続案件を確保しておくことが大切です。単発案件だけで独立すると、翌月の仕事がなくなるたびに営業を続けなければなりません。

オンライン秘書を始めてすぐに独立することに不安がある場合は、副業として一定期間働き、仕事量や収入の変化を確認する方法もおすすめです。生活費、事業経費、税金や社会保険料を踏まえ、手元に必要な金額を計算しましょう。

一社の報酬に依存している場合は、その契約が終了すると収入が大きく減ることもお忘れなく。複数の継続案件があれば、一社に依存する場合と比べて、売上が大きく落ち込むリスクを抑えやすくなります。フリーランスとして独立を考える一つの判断基準として設定するのもいいでしょう。

フリーランスのオンライン秘書はどのように案件を獲得する?

案件の獲得方法には、クラウドソーシング、求人サイト、SNS、知人からの紹介、企業への直接提案などがあります。経験が少ないうちは、募集内容が明確なサービスを利用すると始めやすいでしょう。

応募時には、自分ができることを並べるだけでなく、相手が求める業務への対応方法を伝えます。募集文を読み、必要な経験や稼働時間に合わせて提案文を変えることが大切です。

最初の案件では、納期を守り、進捗を分かりやすく報告することを優先します。丁寧な対応が次の依頼や紹介につながるため、短期間で多くの案件を取ることだけを目標にしないほうがよいですね。

収入と料金を考えるときのポイント

収入は、稼働時間、業務の難易度、専門性、継続契約の数によって変わります。そのため、「フリーランスになれば月にいくら稼げる」と一律にはいえません。

料金を決めるときは、希望する月収を実際に請求できる時間で割って考えます。営業、打ち合わせ、請求、経理など、報酬が発生しない作業時間も含めて計算する必要があります。

通信費、ソフト利用料、税金などもかかりますから、もし月に100時間働けても、そのすべてを顧客へ請求できるとは限りません。会社員時代の時給だけを基準にすると、必要な利益を残せない場合がありますから要注意です。

経験が増えたら、作業時間だけでなく、業務改善や対応範囲などの提供価値も料金に反映していきましょう。また、契約更新のタイミングで業務内容を見直したりして、必要に応じて価格を相談することも頭の片隅においておきましょう。

継続して選ばれるために必要なスキル

継続して選ばれるために最も大切なのは、依頼された作業をこなす力だけではなく、顧客が安心して仕事を任せられるかどうか、です。

適切な返信対応や報告は、会社員と同様、オンラインで働くうえでも欠かせません。すぐに回答できない場合も、ほったらかしにはしないこと。例えば、「確認して何時までに返信します」と伝えれば、相手は予定を立てやすくなりますよね。

また相手の指示が曖昧なときは、自己判断で進めず、目的や完成イメージを確認しましょう。相手からの細かな指示を待つのではなく、自分からどう働きかけるか?を考えること。また、業務を進める中での気づき、改善案も随時先方へ伝えられるとさらなる信頼につながります。

守秘義務を理解し順守する姿勢や誠実なコミュニケーションは欠かせません。些細なことかもしれませんが、日々の積み重ねが長期的な契約につながっていきます。

独立前に確認したい契約・開業・税金の基礎知識

独立前には、業務委託契約の内容、開業に必要な手続き、日々の記帳や確定申告について確認します。分からないまま始めると、報酬や業務範囲をめぐるトラブルにつながる可能性があります。

契約時には、業務内容、報酬額、支払期日などの取引条件を、メールや契約書などで残します。なお、フリーランスへの業務委託には「フリーランス法」が適用される場合があります。対象となる取引では、発注事業者に取引条件の明示や報酬の支払期日の設定などが義務付けられています。受注する側も、自分の取引条件がどのようになっているのか確認しておきましょう。秘密保持、著作権、契約期間、解約条件、損害が発生した場合の責任範囲も確認しておきましょう。

個人で事業を始める場合は、開業に伴う届出や、所得に応じた確定申告などの税務手続きについて確認しておきましょう。青色申告やインボイス制度は、取引先や事業の状況によって判断が異なるため、最新情報を確認することが重要です。

また、売上と経費を分けて管理できるよう、事業用口座や会計ソフトを準備すると記帳が楽になります。判断に迷う契約や税務については、弁護士や税理士などの専門家へ相談してみてくださいね。

オンライン秘書のフリーランスが収入を安定させる方法

収入を安定させるには、継続案件を複数確保し、取引先への依存を極力、減らすことが基本です。なお、毎月の契約時間と売上見込みを一覧にしておけば、新しい案件が必要な時期も把握しやすくなりますよ。

現在の顧客との関係を大切にしながら、無理のない範囲で営業を続けていきましょう。契約が終了してから次を探し始めるのでは遅いため、実績やポートフォリオは定期的に更新しておきましょう。

また、経理、採用、Web運用などの得意分野を深めると、単純作業以外の相談にも対応できます。少しずつでいいので、スキル向上の学びも進めてください。ただ、スキルを増やすだけで収入が安定するわけではないので、顧客が求める成果と結び付けて提案することが大切です。

まずは提供できる業務と毎月必要な収入を整理し、副業や小規模な案件から経験を積んでみてください。信頼関係と継続実績を積み重ね、生活を維持できる見通しが立ってから独立を判断するのが現実的です。

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kitajima@